やあ、万葉おじさんだよ。
みんな、温泉に行ったときに温泉分析書をじっくり見たことはあるかい?
あの温泉の入り口や脱衣所に貼られている表じゃよ。
ぱっと見、難しそうでスルーしがちなんじゃが、実はこれ、いわば温泉のプロフィールで、温泉をもっと楽しむためのヒントが詰まった大事なものなんじゃよ。
わしも最初は「こんな細かい成分まで見てどうするんじゃ?」と思っていたけれど、知れば知るほど面白くなってな。
今日は、温泉分析書の中でも特に大事な三つのポイントを、わしと一緒に学んでいこうじゃないか。
それは、泉質、禁忌症・適応症、pH値じゃよ。この三つを知っておくだけで、温泉の楽しみ方がグッと広がるぞ。
まず、泉質についてじゃ。
温泉には十種類の泉質があるんじゃが、これは温泉の成分によって決まるんじゃ。
例えば、沼津館の温泉はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。
塩化物泉は体を芯から温めてくれる「熱の湯」と呼ばれている。
皮膚に塩の膜を作り、湯冷めしにくいのが特徴なんじゃ。
また、硫酸塩泉は「傷の湯」とも呼ばれ、血流を促して肌の修復を助ける働きもあるんじゃよ。
だから、冷え性や疲労が気になる人には沼津館の温泉はぴったりの泉質なんじゃ。
次に、禁忌症・適応症じゃ。
温泉には、体に良いとされる適応症と、逆に体調や持病によっては避けた方がいい禁忌症があるんじゃよ。
適応症には「一般適応症」と「泉質別適応症」があって、一般適応症はどの温泉にも共通する効能、泉質別適応症はその泉質特有の効能じゃ。
だから、泉質別適応症を読むと、その温泉の効果が良く解るんじゃよ。
沼津館の温泉の泉質別適応症には、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症などがあるんじゃよ。
つまり、血流を促して体の隅々まで温めたり、肌をしっとりと整える効果が期待できるということじゃ。
日頃の疲れが溜まっている人や、寒さで体が冷えがちな人には特におすすめの温泉なんじゃ。
最後に、pH値について話そうかの。
pH値は、その温泉が酸性かアルカリ性かを示す数値で、お肌への影響が変わってくるんじゃ。
例えば、pH7.5以上のアルカリ性の温泉は「美肌の湯」と言われ、肌の汚れを落としてツルツルにしてくれる。
一方で、pH6未満の酸性泉は「ピーリングの湯」とも呼ばれ、殺菌効果が高く、肌の古い角質を落としてくれるんじゃ。
沼津館の温泉はpH7.3の中性で、お肌に優しい湯とされておる。
肌への刺激が少なく、敏感肌の人でも安心して楽しめる温泉じゃよ。
だから、肌がデリケートな人でも気軽に浸かれるのが魅力なんじゃ。
こうして温泉分析書の見方が分かれば、「この温泉はどんな効能があるのか」「自分に合ったお湯なのか」が分かって、より楽しく温泉を楽しめるんじゃよ。
次に温泉に行くときは、ぜひ温泉分析書をチェックして、自分にぴったりのお湯を見つけてみてくれたまえ。
これからも、わしと一緒に温泉の奥深さを学んでいこうじゃないか。