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銭湯はローマと同じぐらいの昔からあったの?
美容・ダイエット
2022-11-07
沼津_SNS投稿用_instagram④ – 2

今のような形態になったのは江戸時代からだよ。

 

映画「テルマエ・ロマエ」を観たかな?

古代ローマの浴場設計技師が現代日本にタイムスリップし、

銭湯の凄さに触発されて斬新なローマ風呂を次々と開発する、

なんとも奇想天外で痛快な物語だったね。

俳優さんの名演技が忘れられないね。

 

おっと、最初から話がそれてしまった。

 

映画の世界と混同してしまうと、 ローマ時代より日本の銭湯の方が、

歴史が古いような錯覚に陥りそうだが、

実際に今の銭湯の原型ができたのは江戸時代から、というのが定説だ。

そもそも水で体を清めるということ自体は日本独特の古い風習だ。

日本は海に囲まれ、豊かな水資源を持っている。

加えて、温泉もあちこちで沸いていたからね。

縄文時代の頃から地中から湧いた湯に入っていたということは、 前にも説明したよね。

(リンク:日本人はいつからお風呂にはいっていたの?) 人々は身近にある海、川、湖、地下水や温泉で、体を浄め、病を癒してきた。

そんな習慣をもっていた日本に、

仏教が伝来し(538)入浴施設が どんどん増えていくことになる。

釈迦の弟子で医師でもあったシーヴァカの「温室経」には

入浴はすばらしいことで、すべての僧が行うべきと書かれている。

奈良の東大寺には「大湯屋」という入浴施設も残っている。

寺院はかつて地域の集会場や病院のようなこともしていた。

入浴はさまざまな病気を治す手段であり、

それを一般庶民に 開放することは、功徳を積むという考えがあった。

 

結果的に寺院を通じて、全国に入浴習慣と施設が広まっていく。

奈良時代に入ると、少し様相が変わる。

荘園制度が崩壊して 寺院の財政も苦しくなってくる。

 

その結果、これまで 無料で開放していた入浴施設の利用費をとるようになるんだ。

まるで現代日本における消費税導入のような話だね(笑)

 

その後、平安時代、鎌倉時代を通じ、入浴場は着実に普及しながら、

江戸時代を迎えて大きく花開く。

ざっくりだけどこれが日本の銭湯の歴史というわけだ。

 

ちなみにローマと日本の銭湯の歴史を比較してみよう。

テルマエ・ロマエの舞台は、ハドリアヌス帝時代で西暦 130年代の古代ローマ時代。

大湯屋がある東大寺の創建年 は推定で7001年~800年。

 

正確な比較とは言えないけれど、 銭湯の歴史という意味では

ローマの方が先駆者ということだ。 (ちょっと悔しいな。) 

 

参考・引用元『入浴検定公式テキスト お風呂の「正しい入り方」』